「がははははっ」といつも笑いが絶えない西濱家のちゃぶ台づくり!
2022年5月3日
テノ森でものづくりをするのにとってもいい季節です。
1日目です。
テノ森のちゃぶ台づくりは、朝9時30分から始まります。
初日は10分遅れ、ほぼ定時です。
少しぐらい遅刻しようが世界は何一つ変わらないんです。家族みんなが笑っていれるんだから100点です。
5分遅れると思ったら、15分遅れてもいいから事故しないようにゆっくり来てください。
西濱家が選んだのはブラックチェリーという桜の仲間の木材です。作っている時には色白の木材ですが、完成するとみるみるうちに木の色が濃く変わっていく不思議な木です。
我が家もいつかはブラックチェリーのダイニングテーブルと細井は考えて、この木で作ろうと思っていた材料を「この木で作りたいです」と西濱家のお母さん聡子さん。「そうですかぁ、こっちのホワイトオークもおすすめですよ」「いいえこっち(ブラックチェリー)で!」「はーい、了解でーす」
製作するテーブルの寸法のチェックが済んだら早速製材加工です!
世界でも類をみないスピードでいきなり大型木工機械でギュワンギュワン作業します。
もちろん、木工スーパーガイドこと私細井護がみっちりとひとつひとつの機械のレクチャーをしてからの本番です。
「怖かったら私が代わりにしますよ~」
でもほとんどの人が「やってみます」と作業を始めます。
このタイミングで工房をおとづれた人には、この二人はさぞかし玄人なんだろうと思うことでしょう。
木工初めて1時間経っていません。
西濱家には、荒製材で木材屋さんからやってきた木の板を製材するところから作業してもらいました。
ちゃぶ台のまるい天板は5枚ぐらいの板を接ぎ合せて一枚の大きな板にします。
まずは手押しかんな盤で基準面を平らにします。機械の刃がキンキンに研いであります。
「こうしたら怪我しますよ」というレクチャー、怪我をしたら誰が運転して病院へ行くかも決めて、力を抜きつつも気合十分!ダンスやヨガをしている二人は機械を扱う姿勢が素晴らしい!
基準面と並行に上面を削る自動鉋版に木材を流し込みます。
もちろん、機械の構造とどうすれば危険なのかはレクチャー済です。
「木材を押し込んだら、中を覗きたくなりますがそこはぐっと我慢してください!」
「木の破片が飛んでくるかもしれませんから」
お昼ご飯でーす!
テノ森はみんながどんだけ遅れてこよーが、定刻主義!お昼は12時です。
おいしー
にしはま家のお父さんは食べたら寝るそうです。
お父さん、テノ森の広い庭の巨木にブランコを作って、子どもたち楽しそう~~
この小柄なさくらんぼの木に、今年はすごい量のさくらんぼがなりました!
作業はちゃんと進んでいます。
木の板をどんな順番で並べてはぎ合わせるかじっくり考えます。
何年も何年も見続ける木目をここで決めます。ここはしっかり時間を使います。
テノ森の庭に突然現れた妖精(本当の話です)
子どもたちは外で遊んでいます。目玉のオヤジが怖いようです。
テーブルの表になる面が決まったので、再度手押しかんな盤で表面を平らにし、ゆっくりと通すことで逆目のところもきれいに仕上がります。
これ誰が書いたんだろう?
鉛筆の線には意味があります。
表の面が決まったら、もう一度表面を手押しカンナ盤で綺麗に鉛筆の線画消えるように仕上げ製材し、自動カンナ版を通して裏面を削り板の厚みを均一にします。
スキーで骨折した私の妻も遊びにきました。
動画、ちゃぶ台の丸みを線引きする。
仕上げ製材が終わったら順番に並べて、板と板を繋ぐビスケット状の薄板を入れる場所を決めます。
母ちゃん真剣です。
父ちゃんは時間を見つけて仕事をしています!どんだけ自由なんねん。