小黒三郎デザイン お雛さま&五月人形組み木 製作過程
1月から2月の組み木づくりの様子の写真を織り交ぜてご紹介します。
組み木づくりのほんわかした空気感が伝わるといいのですが。
時間になりました組み木づくりを始めます。
1月27日まだ寒いので今日は広い工作室ではなくて、テノ森のロビースペースで制作しましょう。
まずはたくさんのデザインシートの中から組み木のデザインを決めます。小黒三郎さんのホームページを参考に作るものは決めてきた人もあれば、テノ森に来てから決める人もあります。いろいろなデザインがあって、できるかどうかもちょっぴり心配ですが、えいやっ!と始めることにします。
段飾りはデザイン数が少ないのでみなさんこれを作るって決めてからテノ森に来ます。テノ森のサンプルをみて心がちょっとゆらめく人もありますが、変更してももちろん大丈夫です。
デザインシートをハサミで切り抜いて、スプレーのりを使って板に直接貼り付けます。
仕上がりの丸みの外側1mmのところに板から切り抜く線を書いてください。
外側の四角い木は薄い底板を貼り付けて収納箱にします。くり抜きを少し大きめにしないと収納しづらいんです。
血液型がA型の方は板の中心にデザインシートが貼れるように、シートと板両方に目安になる線を引くといいですね。O型の方は適当に貼っていいです。
あんまりガリッと鉛筆で濃い線を引いて、間違ってそこを糸鋸で切ってしまった人がいるので要注意です。
この丸みを切り抜くために、糸鋸の刃を通す穴を開けましょう。
1.5mmの細い刃です。折らないように皆さん慎重です。
ただ小さな穴を開けるだけなのに、ちょっとした緊張感があります。
小さな穴に糸鋸のほそ~い刃を通して切り始めます。
ここでスーパー木工ガイド(自称)細井が、神業のように糸鋸が扱えるように、木の特性の読み方、糸鋸の歯と機械の特性を実際作業しながら20分ほどドヤ顔で説明します。
「まぁ、いっぱい説明しましたから、先のことは忘れていると思います。それでいいです。新たな気持ちで糸鋸の作業を楽しんでください!段飾りの方はまず丸く切り抜きながら練習してくださ~い!」
3日コースでも私の話を集中して聞いてくれるのは、このタイミングだけと言ってもいいかもしれません。後は用事のある時に呼ばれる便利屋さんに徹します。
みなさんアクティブラーニング能力高すぎです!
おおうよくわからんけどやってみるぜぇ~~~!と何台もの電動糸鋸の動く音が部屋中にあふれます。
ガガガガガア~~~~!なんか難しそうだけどテンション上がる~~~!な気分です。
不思議なことに、響き渡る糸鋸の音は赤ちゃんには子守唄になることがよくあります。
ね~む~れ~♪ ね~む~れぇ~~。
うまいなぁ~~と自画自賛。
このデザインは、ちょびっと線が歪んでもベルトサンダーでチョチョイっと誤魔化せたりしますが。
こちらは見た目の小ささとは違い失敗しても修正が難しいんです。
この先はできる限りゆっくり、ゆっくり切ってください。
気がつくと2時間糸ノコに超集中状態、体が強張り椅子を立つとみなさんアンドロイドみたいです。
力入れすぎでーす。
テノ森は修行する場所ではなくてリゾートなので、お茶でも飲みながら楽しんでください。
孫のために完璧な仕事を!と意気込んだのか素晴らしい精度!
節句組み木人形の段飾りを作ろうと思っていたのですが、組み木絵のリクエストだったんですぅ。
と薄い板を重ねて「大きなかぶ」のデザインを切り抜いています。
結構いい出来ではないですか?
どんどん切ります
ずうっと切ります、
がががががぁ〜〜〜
切り分けていくとパーツが小さくなっていきます。
テノ森の組み木の紹介ページにある五月人形の段飾りは数年前にこちらのお父さんが作ったものです。
こんどは下の女の子のために作りに来てくれました!
かあちゃ~ん!
あいよ!
切りおわったら目の穴やぼんぼりの棒を挿す穴加工をします。
中心に線を引いてくださいね。
お人形の目は裏表に開けます。
ボール盤というドリルの大きな機械で直径1.5mmの小さな穴加工をします。
穴加工が終わったらデザインシートをはがして紙やすりで整えます。
これから穴加工するパーツは紙を剥がさないでくださいね。
こちらの円雛も全体像が見えてきました。
端切れ材でお子さんがなにやら切っていますよ。
小黒三郎さんの創造性に負けていません。
口と目とボタンは、テノ森の庭に落ちていた小枝を切りました。
ちゅごい
私は大学で美術を専攻し、今も大学で教えていますが・・・
このレベルの作品は作れたことがありません・・・
完敗。
お父さんも娘さんに触発されたのか、収納箱を5色に塗りました。
かわいい
箱に収めるとこんな感じ!
じゃじゃじゃじゃ~ん! できてきましたよぅ~
この日は父ちゃんもお兄ちゃんも加勢!
パワフルにみるみる進みます!!!
憧れの柔軟性。
家族のサポートでおんぶしながらここまでできましたよ!
手前の籠の置き方は逆さまです。
いや~わたしがんばったぁ!!
籠が逆さまです。
頭のパーツはまとめてネイビーで染めるように着色します。
母の愛は海より深い。
じゃじゃ~~ん
七段すごい!
私だけが知っています。
お母さんの集中力がすごかったんですよ。
おんぶしながらつくったお雛さまの段飾りをおうちで飾った写真を送ってくれました!
すばらしい。
ただいま引き続きお兄ちゃんのための五月人形組み木を製作中です!
みなさんよく頑張りました!
こんなに愛情たっぷりな大人に見守られて育つ子どもたち。
世界ってゆたかですばらしい!