組み木
朝から夕方までテノ森では電動糸鋸の音が聞こえてきます。
「えっ!?もうこんな時間なんですか?」
「今日みたいにひとつの事だけに集中したのはいつぶりかしら?」
24の刃がついた厚さ1ミリにも満たないか細い刃先の上下運動を目で追い、理想の切れ具合となめらかな曲線を指先の感覚だけで見つけ切り出す。
小黒三郎さんの組み木は、可愛らしいだけではなくデザインが優れている。なにより小黒さんの人を思う優しい眼差しから生まれた「組み木」の世界には嘘が感じられません。
テノ森では「組み木の世界」をみなさんに体感してほしいと考え、12台の電動糸鋸を揃えています。素人、玄人の区別なくただ没頭するという不思議な魔法がここにあります。